究極の鮨〜職人 藤本繁蔵の世界

先日、NHKBSにて、この番組が放映されていた、2018年の番組の再放送である。
自宅生活が長期化する中で、そうだ、鮨食いたい!、と番組をじーっと観た。
この方、今は高級鮨店では当たり前になった、「おまかせ にぎり」の元祖らしいです。


藤本繁蔵さんは、東銀座 二葉鮨で修行を開始し、最後は、銀座 きよ田で引退。
「天才」の名を欲しいままにした伝説のすし職人。生涯自分の店は持たず、一職人を貫き通した。
その技は、二葉鮨で磨き上げたのだと言う。
先ずは、マグロから。部位は、腹かみ、のみ
赤酢のシャリ
小肌 酢でしめた後、1日寝かせて、馴染ませるてから握る
アナゴのつめ アナゴの味はつめで決まる。最後まで自分自身で作る
ハモ、エビの入った卵焼き 京料理の影響を受ける   など


寿司は芸術だと。
寿司以外に、
器、
段差の少ない白木のカウンター、
檜の木製冷蔵庫
落ち着いた間接照明


銀座 きよ田

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銀座 とも樹

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藤本繁蔵さんは、作家の大佛次郎(おさらぎ じろう)と公私にわたり交流があったそうだ。
大佛の鎌倉の家にて、よく、ちらし寿司を振る舞ったらしい。
ちらし寿司では、徹底して、色へのこだわりがあったそうだ。
これもまた芸術!


すしの発祥は、鮒鮨にはじまり、やがて、 関西の箱寿司、そして江戸前寿司へと多様化した。
高級寿司、自分の中では、漠然と、うまい寿司を食べたい、生きているうちに究極の寿司も、と。

その前にこの番組を見ておいてよかった。寿司だけ食べてはいけないんだ、その空間もいただかないと。

職人魂のこもった芸術としていただくものでした。

はい!