先日、NHK BSで、「最後の⚪︎⚪︎ -日本のレッドデータ-」という番組が放映されていた。
番組で取り上げたのは、次の5つだった。
・大阪 堺市の最後の木桶職人、
・最後の赤チンメーカー(マーキュロクロム液)、
高知県土佐市の最後の木毛工場、これは5人の小さな工場、
滋賀県の絹弦工場、独楽撚りという技法を用い絹弦を作り出していく。古来、バイオリンの弦は絹弦だったそうだ、とても興味深い。
・そして、岐阜県の和傘のロクロ。和傘の竹を束ね、傘の要となる「ロクロ」という部品である。
世界で唯一、その工場でしか作れない製品、その職人にのみ受け継がれた技術、地域で愛され続けた味、昭和、平成までの時代には当たり前だったモノが、令和の今、絶滅の危機に瀕している。
とても見応えのある番組でした。


先日もブログで、日本は世界一の発酵食品大国であり、その歴史は奈良時代から脈々と続き、特に、麹菌は醤油、味噌、酒などをもたらした、と書いたところである。
これらのいずれの製造においても欠かせないのが、木桶である。
大阪 堺市の藤井製桶所は大桶を作ることができる日本で唯一の工場で、その最後の木桶職人が、社長の上芝雄史さん。木桶の寿命はなんと約150年、使い続けることにより桶が麹菌の宝庫となる。日頃の生活とは全くかけ離れた時間の単位である。
番組を見終わって、木桶をネットで調べたところ、長野県小布施町の桝一市村酒造場では、2000年より木桶仕込みを復活、さらには、香川県小豆島のヤマクロ醤油は、2011年秋より木桶職人プロジェクトをスタート。
デジタル化社会を考え、行き着く先では、こうした方々と手を取り合って仕事をしていきたい。急がねば!

こういうのが「いいね」👍