世の中を観察する「メタバースとweb3」

最近、よく登場するメタバース、web3であるが、色々考えなければいけないことがある。例えば、

ブロックチェーン基盤を国内に整備する、ところで電力問題をどう解決するのか?
・web3のID/パスワードはウォレットだが、国民ID(含む分散型ID)の整備は?
・CBDC デジタル円の発行は?
などなど、その他にも、
ブロックチェーンのプラットフォームは誰が牛耳るのか?
・ウォレットは今後、誰が牛耳るのか?
・スマートコントラクトやブロックチェーンに関する人材が圧倒的に足りない。人材をどう増やすか?


ということで、この本を読んでみた。

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以下は本書からの抜粋

メタバース
VR、AR、MR、XR、ミラーワールドのリブランディングが、メタバース
バーチャル上でのリアリティ(実在感)は未だ発展途上
以下の解決がキーとなる。
・解像度、レスポンス
・空間
リアルは1つに縛られるが、バーチャルは複数選べる。

 

web3
ブロックチェーン技術を利用した、仮想通貨、暗号通貨、NFT、DAOのリブランディングが、web3


仮想通貨
ビットコインの本質は「インターネットが初めて持ったネイティブな通貨」
・従来のフィンテックは既存のクレカ、SWIFT、銀行のネットワーク上で、少し効率的にしているだけの話
ビットコインは何ひとつとして既存の仕組みの上に載っていない全く新しい「通貨」


NFT
・インターネットにおいて、デジタルコンテンツはコストゼロで複製可能になってしまったため、違法コピーの影響もあり、データ(コンテンツ)そのものの価格がゼロになってしまった。
・そのため、データ自体を売るのではなく、コンテンツを見つけやすいようにするサービスを売り、月額サブスクでユーザからお金をもらうのがマネタイズの主流となった。
・この結果、インターネット四半世紀の歴史の中でビジネスモデルは大きく広告とコマースの二つだけになった。
・それはインターネットではデータが無料なので、お金を払ってもらうためには、リアルとの連携が必要だったためである。
・今後はNFTのように、バーチャル空間上で暗号通貨、トークン(資産)などの経済的価値を作れる、つまり経済圏をつくる事ができる。デジタル空間の中でマネタイズが完結する経済圏が作れるようになる。
・これにより、インターネット上の産業を、広告、ECから全産業をターゲットにすることが可能となる。


DAO
・最小構成は、ビジョン、それに賛同する人が集まって出来たコミュニティ、それと独自トーク
・DAOの本質を、意思決定の民主化という概念で捉えている人が多いが、本来は、「インセンティブ革命」である
・つまり、プロジェクトに関わった全ての人が金銭的なメリットをもらえるようになっていく。
・従来のストックオプションの仕組みは、創業メンバーをはじめ、一部のコアなメンバーに限られていた、株式も一部のベンチャーキャピタルがほとんど占めていた。従業員、従業員以外の関係者、さらにユーザによる貢献には見返りはなかったが、DAOはそういった人たちにも貢献に応じてインセンティブが渡る仕組みになっている。
・なぜ、メタバースがweb3と結合するのか、それはweb3の魅力として相互運用(インターオペラビリティ)が可能なように設計されているからである。
・完成したDAOこそがメタバースなのかも知れない。

 

、、、、しばらく、観察を続けることにする。