社会を変えられる – 高齢化社会の処方箋−


日本の国家予算は約95兆円、その内、約30兆円が厚生労働省予算
医療・介護に必要な金額は2025年には20兆円増加し全体で約50兆円となり、国の一般会計予算の半分となる。
消費税を1%上げると約2兆円増。2025年には消費税を20%以上に引き上げる必要がある。
1つの予算費目が国家予算の3割を超えると、社会は破綻に向かうと言われる。


人口全体に占める65歳以上の高齢者の割合が7%を超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会、21%を超えると超高齢社会と呼ばれる。日本の高齢化率は既に約28%と、超高齢化社会をひた走る。


では、医療・介護費を抑制するにはどうすべきか。
生活習慣病である、糖尿病、ガン、並びに老化である認知症の3つの対策が極めて重要であり、有効


糖尿病で言えば、HbA1cの値が6.0%超えると、糖尿病の可能性が否定できない。日常生活において基準値以下に保つことで、他の生活習慣病の対策ともなる。加えて、糖尿病を阻止する事で、がんの発症は激減する。


がん細胞は遺伝子の異常によって発生するが、これは特別なことではなく、細胞分裂の際の遺伝子のコピーミスによって遺伝子の異常は必ず発生する。人の身体は数十兆個もの細胞で構成されている。
1秒間に約71万回の細胞分裂が発生し、その際、遺伝子のコピーミスにより、誰でも1日に数千個のがん細胞が発生すると言われている。しかしながら、体内の免疫システムががん細胞との間で5千勝0敗の戦いを繰り広げているおかげで、病気としてのがんにならずに済んでいる。逆に免疫システムが何らかの理由で低下し、発生したがんを見過ごしてしまう。このがん細胞は10年から20年ほど経過後、検査で確認できる、がんになる。


これまでがんは取り除くことに力を注いできたが、本来は免疫システムの機能低下を抑止すべき。がんの薬は3割の人には効果があるが、7割の人には効果がない。がん薬物療法だけで毎年1兆円以上のお金が使われ続けられている。


個々の人の遺伝子の詳細を調べ、個々人に適した免疫システムの増強を行う新たな医療システムの確立が極めて重要である。
今後のデータ分析では、ビックデータではなく、ターゲットを絞り込んだクオリティデータの分析が必要となる。


認知症は病気というより、自分の存在価値を認めてもらえないストレスに対する自己防衛反応。
最近、世界のメガファーマーはアルツハイマー認知症の薬の開発から撤退しつつある。治そうとした取り組みは何れも期待した効果が出なかった。


自分の役割を持ち続けることが最大の認知症予防に。歳を取っても友人や社会とのつながりを保ち、社会的存在としての自分の居場所を確保することに長けている女性は、同じ年齢で比較すると男性に比べて認知症になりにくいと言われている。


以上、この本のメモ書きです。2年ほど前にこの本を手にしたのですが、60過ぎたら、ICTエンジニアとして理科の分野だけで何とかなると思っていたが、全く甘い!と言われたのがこの本だった。理科だけではなく、社会科も勉強しないと、と痛感させられた。
とは言え、60過ぎた時のやるべき事は、その範囲は、さらに理解しないといけないテクノロジーは?ということで、先ずはこのチャートに整理した。社会科はこれから勉強あるのみと。

 

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もう一つは、自分じゃもう無理ですが、本当はサラリーマン段階を2回に区切って実践すべきですね、50才を区切りに、それまでのノウハウを活かし、かつ新たなことにチャレンジとか。自分もあと15年程頑張って、その後は、畑を耕して農業です!皆んなに迷惑をかけないように、健康維持&認知症予防として、、!。

 

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